「自家製酵母サワー種でつくるアートクープ」とは?

海外インスタを見ていると、ぱっくり開いたクープにバリバリのクラスト。
そしてさまざまな模様のハードパン。

「アートクープに興味はあるけど、どうやって始めたらいいかわからない・・」そんなあなたへ。まずはサワー種の魅力からお話します。


サワー種とは

サワー種とは、小麦粉と水を混ぜ、7〜10日ほどかけて乳酸菌と酵母を共に育てる、伝統的な天然酵母のパン種です。

この酵母を使うことで、パンにはサワードゥ特有の酸味と深みのある風味が生まれます。

香ばしい香り、噛むほどに感じる旨み──それはまるで、古代から受け継がれる手づくりのぬくもりを味わうような時間です。

紀元前4000年以上前から、人々はこの方法でパンを焼いてきたとも言われています。

小麦と水だけで生命が育まれ、香り高いパンになる――その神秘に魅了される方も少なくありません。


サワー種づくりは難しい?

「手間がかかりそう」「管理が大変そう」と感じる方も多いでしょう。

しかし、いくつかのコツを押さえれば、特別な道具や設備がなくても無理なく育てることができます。

たとえば──

  • 混ぜるのは1日1回、ほんの数分

  • 冷蔵庫で活性化した状態を保持できる

  • 一度元気な種が育てば、長期保存も可能

つまり、サワー種づくりは「難しい」よりも「日常に寄り添う習慣」に近いものだと思っています。


サワー種が広げるパンづくりの世界

サワー種が安定して育つと、作れるパンの幅は一気に広がります。

  • プチフランス、フォカッチャ、リュスティックなどの定番レシピ

  • アートクープを施した高加水カンパーニュ

  • フルーツやナッツを混ぜ込んだアレンジパン

  • 余ったサワー種を使ったお菓子

飽きることのないパンライフですね。


最後に

サワー種づくりは、技術だけでなく感性を育てる時間でもあると思います。

発酵の香りを感じながら、生地の声を聴き、触り、日々少しずつ変化を重ねていく。

その積み重ねの先に、あなただけのパンの表情と、確かな手ごたえが生まれていきます。

はじめての一歩は、小さな瓶と粉と水から。

そこに、あなたのパンづくりを変える出会いが待っています。

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アートクープのある暮らしを、日本に。