冷蔵庫の奥に、すっかり忘れられていた瓶。
ふと見つけた瞬間、「あ…!」と声を上げたことはありませんか?私もつい先日、そんな経験をしました。


見た目で慌てないで。まずは“におい”をチェック

実は、単身赴任中の夫が緊急入院!サワー種を3週間も放置してしまったのです。

看病でクタクタでしたが、そんな私を元気にしてくれるのはパン作り。作りたくて作りたくてたまりません。

「頼む!サワー種復活してくれーー!!」ということで、この記事では、私が試した“3週間放置したサワー種の復活法”を、実際の観察ポイントとあわせてお伝えします。


長期間放置されたサワー種を上から見た写真。上面に透明な液体(ホーチ液)が溜まり、発酵が止まっている様子がわかる。

幸いにもカビは見当たりません。ビンを傾けるとうっすら黒透明な液体が・・

この写真は放置後のサワー種。まずチェックすべきは見た目です。赤や黒、緑などのカビがないかを確認します。

次に香り。ツンと鼻にくるような刺激臭がなく、ほんのり酸っぱい香りなら、まだ生きています。

そしてすぐに気づくのは上澄みの透明な液。これはホーチ水といってアルコールを含んだ液体です。サワー種の中の酵母が発酵して糖分を食べ尽くした後に出す副産物で、いわば酵母が「お休み中」であるサインです。


復活の第一歩:リフレッシュ

長期間放置して分離したサワー種の上澄み液(ホーチ液)だけを、ガラスカップにそっと移している様子。

元気を取り戻すには、まず、上澄みを捨て、底の方からサワー種をよく混ぜてあげます。

清潔な瓶にサワー種:10g、水:20g、リスドォル:10g、全粒粉:10gを加えてよく混ぜ、常温(24ー27度くらい)で様子を見ましょう。

半日〜1日で気泡が戻ってくれば、まだ酵母は生きています。

もし、思ったよりも活性化しない場合は、種の2割を新たな瓶に入れ、先ほど容量で餌やりを繰り返すと、しっかり元気なサワー種に戻ってパン作りができるようになります。


「毎週リフレッシュしなきゃ」と思わなくていい

ここでお伝えしたいのは「少し放置しても大丈夫」という安心感です。
サワー種は思っている以上にたくましく、人が少し離れても、冷蔵庫でじっと待機してくれます。

忙しい時期に「リフレッシュさせなきゃ」とならずに“また会いに行ける日まで、ゆっくり眠っていてね”というそんな関係でもいいのだと思います。


まとめ:焦らず、観察しながら“対話”する

緑の草原に敷いたブランケットの上で、二人が並んで寝転んでいる様子。片方は茶色のブーツ、もう片方は赤い靴下とスニーカーを履いている。

のんびり、のんびり。

サワー種を復活させる時に大切なのは、焦らず観察すること。泡の大きさ、香り、膨らむ速さ——それぞれが酵母からの小さなメッセージです。

その変化を感じながら手をかける時間は、自分のペースを取り戻すための“内観の時間”にもなります。


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